2008年11月2日

製作中!生育中・・・

11月に入りすっかり寒くなってきた今日このごろ、大阪の街並みにも少しずつ紅葉が見られるようになりました。


さてlaboでは、いつもと違うテイストの家具を製作中です。

これ、何だと思いますか?

実は、お客様より特注でご依頼されたテレビ台です。

L字型の棚を二つ重ね、矢印のように左右に動かせて幅のサイズを変えることが出来ます。

これはお客様が、ご友人に贈り物としてご依頼頂いたものです。
シンプルですが面白みがあり、こうして二つ重ねるとモダンなデザインに・・・
仕上がりがとても楽しみです。


こちらは植物生育中。
先日お知らせした「唐辛子」の蕾が以前より少し大きくなり、もうすぐ咲きそう!と昨日思っていたところ、

今朝見てみると、花が咲いていました!

少し時期はずれですが、立派な実がなりますように・・・


2008年10月25日

少し休憩しませんか?


今年も残すところ2ヶ月。
あっという間に過ぎ去っていく日々の中、少し手を休め、日常を振り返るのも良いかも知れません。


さてgrafショールームでは、今日から「田村一展」がはじまり、田村一氏の作品がショールームにならびました。


また限定で、オリジナルのお茶も販売しています。(下記写真右)


あわただしくなる年末にそなえ、温かいお茶と、美しい茶器で一時のくつろぎ時間。
味わってみてはいかがでしょうか?


さてlaboでの日常の様子は?と言いますと
        ↓

以前、laboで育てている「姫苺」をご紹介しましたが、覚えていらっしゃるでしょうか?
あれからも、ぐんぐん育ち、少し鉢が窮屈になってきたようです。
よく見てみると、小さな花が咲いていました。


とても小さな白い花ですが、鈴のようにたくさん咲きだしています。
今年は実がつくか楽しみです。


こちらは唐辛子です。こちらも花の蕾がふくらみだしました。
種を蒔いて水をやり、ぐんぐん伸びても花が咲かず、実もつかないかなぁと少しあきらめていたところ、この小さな蕾が、また次の楽しみを与えてくれました。



工場の様子は・・・
忙しい中、少し家具づくりの手を止めて模索中?

書きながら、削りながら、
次の仕事の段取りを考えている様子。


忙しい合間にでも少し手を止めて考える時間も必要かも。

未来につながる何かが見つかるかも知れません。




2008年10月17日

生活を豊かにするモノ

秋の行楽シーズンに入り、labo前の科学館では、遠足に来ている子供達で賑わっています。
京阪中之島線の開通があと2日後にせまり、中之島界隈も、さらに賑やかになりそうです。
アクセスも便利になり、また駅の壁には木材が使用され、中之島の街並みにいっそう潤いをもたらすデザインが目を引きます。


さて当laboでも、日々の生活を便利に、豊かになるような家具や道具が製作されています。
これは以前grafサロンで開催した「TEN_PLUS」の時に生まれた引き出しのフタ兼トレー(お盆)。
今回はトレー使いとして「おもてなし用」に生まれ変わります。

fudoの「田村一 カフェの時間」では、トレーを使ってオリジナルメニューを演出。
grafショールームでは11月に開催予定のイベント「お茶のじかん」で、トレーを使っておもてなし。

木の温もりが、おいしいお茶やフードを、よりいっそう引き立ててくれそうです。




次に、特注でご注文いただいた大型シェルフ。
全体はかなり横長で、上記写真部はパソコンを置くデスクとして、下棚がスライドしてキーボードが置けるようになっています。

雑多になりがちなケーブルやコードもまとめやすいよう考慮されたデザインです。

木材はチークの木目を活かし、染色なしのクリアウレタン仕上げ。
情報過多で忙しくなりそうな生活にも、落ち着きをもたらしてくれそうです。



最後にgrafオリジナル商品「ソクラテステーブル」と「カタアームチェア」。
こちらをご注文いただいた家具のオーナー様は、「重たくならない色で、長く使えるもを・・・」とご希望され、通常のソクラテステーブルではめずらしく、染色なし、天板には無垢材を選ばれました。

これから使い込むうちに、様々な表情をみせてくれそうなテーブルは、オーナー様に楽しみを与え、ご家庭の温もりを感じさせてくれそうです。


お気に入りのモノをそばに置いて楽しむこと。
自分に合うものを選んで、日々の生活を豊かにしていくこと。

日々の選択の中で、生活に豊かさと、心に潤いが生まれてくるかも知れません。










2008年10月3日

モノを見つめ直すこと


−point of growth−



10月に入り、ようやく秋めいてきた今日この頃。
あっという間に夏も過ぎ去り、今年も残すところ3ヶ月を切りましたが、今年の予定は順調に進んでいらっしゃるでしょうか?

今日は、grafショールームで現在行っている展示をご紹介します。

grafショールームでは、7月から「point of growth」と題して、「これまでgrafの環境から生まれてきたモノを、もう一度見つめ直そう」という試みで展示をしております。


grafが生み出した家具の中で、オリジナル商品では見られないモノ。
例えば・・・
あるご家庭のために生まれたソファ。
あるショップのために生まれたテーブル。

そうした家具たちを不定期に展示し、皆様にご紹介していく中で、新たな可能性を発見したり、日々grafがおこなっている「つくる」という行為を、皆様に身近に感じて頂くものになればと思っております。

前回は「あるご家庭のために生まれたサイドボード」を展示しておりましたが、現在展示中の家具は、ショールームスタッフがお客様と接する中で生まれた、様々な用途に使える「棚」の数々。



grafオリジナル商品「バウ棚」を少しアレンジした、両面使いのオープン型のバウ棚(写真上)や、引き出しのついた縦長の棚(写真下右)など、使う人のアイデア次第で、用途が広がります。


また、背の低い棚は電話台にしたり、お花を飾ったり。

他の棚と自由に組み合わせることで、いろいろなバリエーションの棚が生まれます。

grafショールーム4階入り口で展示しておりますので、ぜひお立ち寄り下さい!


(point of growthの商品の詳細等は、お気軽にショールームスタッフにお尋ねください。)




2008年9月21日

工場長の話・・・

少ーし、木の葉の色も秋色になってきた今日この頃。
9月は連休も多く、夏の疲れを癒されている方も多いのではないでしょうか?


さてlaboでは、ウェブマガジンを制作している会社より、labo工場長に取材の申し出があり、その内容が先日アップされました。

ウェブマガジンの名前は「room.」さん。
このサイトを見てみると、
「幸せな暮らし」に欠かせないもの・・・
room(余裕、ゆとり)をたくさん想像し、幸せの形を創造していくウェブマガジンだそうです。

見ていてなるほどホッとするような、温かいウェブマガジンでした。


肝心の?工場長のインタビューは、木の話や家具とのつきあい方、普段はあまり見られない工場長の様子など、laboのみんなにとっても新しい発見がありました。


また家具に対しての思いや接し方が変わるかもしれません・・・

→ room.




2008年9月9日

grafオリジナル家具価格改定のお知らせ

grafショールームよりお知らせです。

原材料の価格高騰の事情等により、2008年10月より、grafオリジナル家具(カタログ・Narrativeに掲載の商品)の値上げをさせていただくこととなりました。

改定後の価格につきましては、追ってお知らせ致します。
お客様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒、ご理解をいただけますようお願い申し上げます。

2008年9月1日

日常のなかの「美」

9月に入りました。
まだ残暑が残る毎日ですが、夏休みも終わり、日も少しずつ短くなってきた今日この頃。
laboのとなりの空き地には、最近赤とんぼがたくさん飛びまわり、秋の訪れを感じさせます。


秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋・・・
そんな楽しみがたくさんあるなか、今日のlaboブログは、工場を少し抜け出して、日本の芸術の一つ「民藝」にふれた一日をご紹介します。


先日、島根県出雲市で「日本民藝夏期学校」が3日間開催され、その公開講座に参加してきました。


参加した日は、島根県にある「出西窯」の創立メンバーである、多々納弘光さんの講座がありました。
(出西窯の作品は、grafショールームでも一部取り扱っています。)

講座の中では、柳宗悦、河井寛次郎、バーナード・リーチなど出西窯が指導を受けた9人の民藝の師父達とのエピソードをお話されました。


「人が使いやすい物を一生懸命つくる」
下記の漁師用の釣り鐘火鉢は、「用途が生み出した美」であると河井寛次郎氏が絶賛された火鉢です。使いやすく丈夫なものを作れば、美は後ろから宿ると教えて頂きました。



柳宗悦氏が求めた美は「健康と誠実—健やかさとあたたかさ」は時と場所をこえる・・・そういうものを喜ぶことこそ民藝の喜びがあると、多々納さんより教えていただきました。

また民藝の先人達の多くが語られた自我を捨てるということ—
「無心の中の美」(柳宗悦氏)、「自慢の心を捨て、自我を捨てる」(バーナード・リーチ氏)、「無名の心、民藝の美しさは自我をこえたもの」(外村吉之介氏)などなど・・・

自我をなくし、使う人のことを考え、使う人に喜びや美を感じるものを提供するものづくりに対する姿勢、先人達の教えは、いつの時代も変わらない普遍の真理のような、すばらしい言葉ばかりで、ものづくりをしている私たちにとって心に響く教えでした。



講座が終わってから、出雲民藝館を案内して頂き、実際に民藝にふれることができました。
当時、実際に使われていた陶器や染め物が展示されており、その品々のご説明を、多々納さんが楽しくお話してくださいました。

この日の体験を通して、民藝への奥深い魅力を感じました。


またgrafの家具も、使う人のことを考え、grafの家具が皆さんの生活に喜びと美しい空間を提供し、そして一人でも多くの方に実感していただけたらいいなと思います。

最後に講座の中で言われていた「100年デザイン」(100年経っても変わらず愛されるデザイン)という言葉が印象的でした。

100年後もgrafの家具が皆さんの生活になじみ、喜びをもたらす家具になればいいなと思った一日でした。