2008年12月27日

年の瀬のメンテナンス

早いもので、今年も残すところ後4日・・・

めっきり寒くなって、やっと12月らしくなってきた今日この頃。
お家の中は暖房で乾燥しやすく、外も乾いた風が吹く季節。
家具にとっても乾燥は、色が褪せて見えたり、ひび割れの原因になったりします。

さて今年最後のlaboブログは、家具のメンテナンスを、オイルとWAXを使ってご紹介します。




はじめにオイルを使ってのお手入れです。

オイルはオレンジオイルです。
この天然のオレンジオイル(精油)は大変優れた汚れ落としでもあります。

木部塗装をカサカサにすることなく、表面の汚れをとり、つやを与えます。

主にgrafオリジナル家具では、ウレタン仕上げの家具に使用します。

今日はバウ棚を使って、お手入れの手順をご紹介します。



まずはじめに、乾いたウエスにオレンジオイルをスプレーします。


一緒に汚れも落とすように、丁寧にオイルをのばしていきます。


全体にオイルを塗り終わったら、新しい乾いたウエスでから拭きしていきます。
つやを出し、表面を保護しながら汚れも落とせるオレンジオイル。ご家庭でのメンテナンスが簡単にできます。



つぎにWAXを使ったお手入れ方法。

WAXは、WAX仕上げの家具だけでなく、無垢材のオイル仕上げの家具にも使います。

(grafオリジナル家具でWAX仕上げは3/6シリーズやマッシュルームチェア他、無垢材はダイニングテーブルやアームソファなど。)

このWAXは蜜ロウやオレンジオイルを配合した、木部用のWAXです。
家具を乾燥やひび割れから守り、やさしい光沢を与え、天然のWAXコーティングで保護します。





まず、オイルと同様、乾いたウエスにWAXをとります。


そして木目に沿って、導管にWAXをすり込むように浸透させます。
オイルの時よりも、少し力を入れて、丁寧に磨いていきます。


左半分、WAXをすり込んでいった部分。WAXが浸透し、つやが出てきたのがわかるでしょうか?
全体にWAXをすり込み浸透したら、乾いたウエスでから拭きしていきます。



乾燥や水拭きなどで少し白っぽくなっていた表面も潤い、しっとりとしたやわらかい表情を取り戻しました。


お手入れした家具たちは、本来の美しさを取り戻し、心なしか生き生きした表情は、お部屋の空気もすっきりとかえてくれそうです。


今日ご紹介したオイルとWAXは、grafショールームで取り扱っております。


2008年の年の瀬、大掃除で今年一年の埃をはらい、メンテナンスで気分新たに2009年を迎える準備を・・・


最後に、今年一年laboブログを楽しみに見て下さった皆様、ご意見下さった皆様、本当にありがとうございました!

来年もgraf laboの家具職人達は、皆様と共に暮らしの物語をつくっていき、喜んで頂ける家具をご提供できるよう頑張ります!!

それでは良いお年をお迎え下さい。


2008年12月10日

見せる、しまえる。

12月に入り、laboは年末迄に納品する家具づくりに邁進中です。

今日は、特別にご注文頂いたキャビネットをご紹介します。

大阪のS様よりご注文を賜りました。

ご自宅用のキャビネットで、真ん中の浅めの引き出しには、奥様のアクセサリーを入れるよう設計されています。
アクセサリーを入れる引き出しの上部にはガラスが入っており、収納するだけでなく、お気に入りのアクセサリーを見せる収納に。
このガラスは強化ガラスを使用しており、万が一アクセサリーを落としても割れないよう配慮しました。


普段しまったままになっているアクセサリーも、お部屋を華やかに演出してくれそうです。


引き出しの取っ手は、アメリカ製の取っ手を使用。
ウォールナット材でつくられた重厚感のあるキャビネットの、良きアクセントになっています。


また、深い引き出しの底の部分には、無垢材を使用し、重厚な中にも柔らかさが出て、使い込むうちに、味のある、ご家庭に馴染んだモノとなっていきそうです。


今から配達に行ってまいります。
S様、どうぞ楽しみにお待ち下さいね!