2008年3月23日

サクラ咲く



皆さんご存じ(?)のように、laboの前は「大阪市立科学館」の駐車場です。

その駐車場には桜の木がたくさん植えられていています。
最近、つぼみが膨らみだしたなぁと思っていたら、今日はなんと、一つ二つ、桜が咲いていました!



今日は曇りで少し残念ですが、一足早い、春の訪れを!


laboの春は、花見の特等席に変わります。


来週末には、だいぶん咲いてるでしょうね。
楽しみです。





さて、春と言えば、卒業のシーズン。

先日laboには、いつもと違うメンバーが。
某大学の先生4人。

なんだか卒業生に贈る、記念のプレートを製作中とのことですが。

laboの隅で、せっせと作っている先生方。



きっと、学生さんの顔を一人一人思い浮かべながら、製作していたことでしょう。






どんなプレートか気になり、思わず撮影。
撮影日は3月16日。
20日が卒業式ということで、ブログのアップは20日過ぎで・・・とのご忠告。
先生方、渾身の作品!?

一人一人のパーツを合わせて一つになる・・・?



さて4人目の先生、graf社長H氏登場。

社長も先生の一人です。
慎重に作業開始。



もうすぐ完成間近かな?
先生方は頑張って、夜遅くまで製作を続けられました。

今度会うときは、このプレートを持ち寄って、少し成長したみんなで、また一つの作品を仕上げてくださいね。






春のシーズンでもう一つ。
卒業といえば、入学。(単純やなぁ・・・)

grafでは最近、子供さんの入学にあわせて家具を注文される方も増えています。

カタログには載ってませんが、子供用の家具も、設計・製作いたします。

今日の最後は「こどもベンチ」をご紹介します。



クランプで締められた子供用ベンチ。


「子供用」ということもあり、全ての角をR加工しています。

grafの直線的な特徴を残しつつ、とてもなめらかな仕上がりです。

クランプを外し、次は塗装です。




塗装終了。
色は「マッシュブラウン」(色サンプルwood.html)仕上げはWAXです。

最後にクッションを取り付けて完成です。



子供だけでなく、大人になってもずっと使えそう。

お父さん、お母さんの愛情が、きっと子供に伝わることでしょう。
(ついでに職人の愛情も伝わることを祈念して・・・)






2008年3月15日

縦と横


皆さんの家にある、本棚やカップボード、縦の板と横の板が交わっているところや、テーブル、椅子の縦横の組立・・・

どうなってくっついているのか気になりませんか?

今日は3種類の家具の縦と横を、製作工程もあわせてご紹介します。




1.やといざね
これは、スムースロウボードの製作途中です。
外枠は出来ていますが、仕切り板がない状態。




横の板に「やといざね」をしっかりと固定し、さねに合った溝を、仕切り板に彫っておきます。




ボンドを塗って、スーッと差し込みます。



クランプで締めて、ボンドが乾くのを待ちます。
こんな風に、棚の仕切りを作っていきます。



仕切りが出来たところで・・・さて、これは何でしょう?
何の箱?

答えは次回!




2.組立

加工が終わったパーツです。
これを組み立てると。3/6ソファ、ディエチソファの脚になります。




ボンドをホゾ穴に流し込み、よく馴染ませます。




ソファに座るということは、人の体を受け止めるということ。
だから、加工も精密に、ボンドもしっかり塗っておきます。




クランプで締めて、一日置きます。



クランプを外すとこんな形に。

脚の縦横がしっかり接着されました。
(次の工程は、次回へ)




組込 ※Kumi table※
グラフのテーブルで人気の高いクミテーブルの木材は、アルダーとタモが選べます。




これはタモ。

天板は厚み40mmと厚いですが、端を斜めにカットして、見た目にはスッキリ見える様にしています。



これは裏面。

真ん中には"graf"の焼き印を押しています。



幕板と脚。

幕板の四隅が組込されていますよねー。



この組込が特徴的なところから、"Kumi table"と名付けました。



色を塗って、



オイルを塗って、完成です。



存在感があるのに主張しすぎていない、絶妙なデザインです。

そうそう、ご存じかもしれませんが、graf家具カタログは、HPから見ることができるので、「この家具の完成品や詳細が見たい!」という方は、こちらをご覧下さい↓



それではまた!



2008年3月13日

graf labo
ディエチソファ


今日はディエチソファの製作工程をご覧下さい!




座面と背板に成型合板を使っています。
端のRがデザイン的にも、技術的にも優れています。




ディエチソファ(dieci sofa)の名前の由来は、大阪の天神橋にある、アンティークファニチャー&cafeのお店「dieci」さんを設計施工させていただいたときに、オリジナルのソファをデザインさせていただきました。

そのお店の名前をとって、"dieci sofa"と名付けました。





dieciさんは南船場にも出店され、そちらのお店の内装設計、什器製作もさせていただきました。(dieciさん、ありがとうございました!)





さて、製作の話に戻ります。
「パイピング」という、帯状の布を座板に止めていきます。





「パイピング」を付ける事で、クッションの収まりが良くなり、輪郭が強調されるので、スッキリ締まって見えます。






クッションを取り付けました。完成です。
ディエチソファは、スタイルの綺麗なソファです。

dieciさんにもぜひ行って見てください!
(grafのスタッフもたまに行っております。)



ではまた!







2008年3月8日

graf labo
もうすぐ春ですね・・・
イージーチェアとオットースツール



日も長くなり、少しずつ暖かくなってきました。

春のポカポカ日だまりの中、のーんびり、ちょっと贅沢な気分を味わえるのが、イージーチェアとオットースツール。


イージーチェア=安楽椅子、休息椅子。


ソファはもちろん!ゆったりのんびりくつろげますが、普段と違う部屋でまったりしたい時、すぐに動かせる、座り心地の良い椅子があったら・・・
生活にゆとりができ、もっともっと幸せな時間を過ごせそうな。


そんな思いで完成したのがイージーチェアです。+オットースツールでさらにくつろぎの時間を!!


てな訳で、今日はイージーチェアとオットースツールの材料や職人技をご紹介。



さて、この2種類の椅子の一番の特徴は、座面を従来の布地ではなく、ペーパーコードにしたこと。(ハンス・ウェグナーのYチェアでも有名ですね。)




ペーパーコードの椅子は、使って頂くごとに、艶やかに美しく、木製品と同様に古色が得られます。



ファブリックでもない、籐でもない、ペーパーコード独自の心地よい座り心地がえられます。



紙だから耐久性が心配??


いえいえ、ペーパーコードは2本で人間の体重を支えられるというぐらい丈夫で、耐久年数は約10年!(使用頻度により異なりますが。)

また表面にロウ引きされているため、強度、耐久性に優れているんです。





さてこのイージーチェアとオットースツール、職人の繊細なこだわりって・・・


椅子に座って、皮膚が直接触れるところは指先だ!(というlaboの家具職人A。)

手を置いたときに気持ち良い角度をつけました。



限りなく90°に近いけれど、90°の直角ではない、少しの角度にこだわりました。

手触りが角々しない、なじみの良い角度にしています。




オットースツールも同じように、指先が触れる部分はアーチ型に面取りされていて、足を置くだけでなく、単体のイスとして腰掛けた時を考え、優しい手触り感を大切にしています。





また、座った時に太ももに圧迫感がないよう、断面を丸くしているとか・・・椅子を作る上での当たり前の工程を、当たり前に丁寧に仕上げていきます。



よ〜く見ていただいて、実際座って、触っていただいて・・・
気づいていただけたら幸いです。




それはさておき、一番の目的は、お客様にリラックスできる空間と時間を提供できること!


ポカポカ陽気の中、お昼寝するのもよし。





お気に入りのお茶をゆっくり味わうもよし。





普段、腰掛ける椅子よりも目線が低くなることで、見える世界も変わります。

いつもなら、見えなかったモノが見えてくる?
時間がゆったり流れていくようで・・・





ちょっと時間を止めて、やわらかい日差しの中でウトウトする。
そんな縁側に居るような幸福感が得られるかも。











2008年3月1日

graf labo
こんなこともやってます。


grafでは、オリジナルの家具以外にも、お客様のご要望に応じた別注家具の製作も、承っております!
また、オリジナル家具のサイズ違いなどのご要望にもお応えします。(お応え出来ない場合もございます。)




さて・・・

ある美容室の家具を作りました。
今回は全て別注品です。
材料は※アルダームク材で作った棚です。
(まだ製作中ですが・・・)

※アルダーとは、太平洋北西海岸地域の代表的な広葉樹。比較的柔らかく加工しやすいため、木材とした際の手触りのよさから家具材に好まれ使用される。





取っ手はアンティークのものを使いました。





こちらもムク天板。
脚はスチール製。




塗装完了。
養生中。

どんな美容室になるのか楽しみです。





お次ぎはブックケース。
grafオリジナルブックケースには、背板がついていません。
なぜかというと・・・

H1,800、W900と大きいので、マンションの一室などに置くと非常に圧迫感があります。
背板を無くし、棚板の間から壁が見える様にすることで、圧迫感がなくなるからです。
(なるほど!)


棚板には”こぼれ止め”を付けているので、本が壁に当たったり、後ろに落ちてしまってホコリだらけになることはありません。
ストレスなく本を収納出来るよう工夫されています。





ついでに本日のlaboの様子〜
ダイニングテーブルクロスの脚です。
ひっくり返ってます。
実は8本脚なの知ってました?



たまにバケツも台にします・・・





最後に手まわり道具紹介!
整理されています。
置き式。




壁掛け式。



明日、かたづけます。。。