2008年9月21日

工場長の話・・・

少ーし、木の葉の色も秋色になってきた今日この頃。
9月は連休も多く、夏の疲れを癒されている方も多いのではないでしょうか?


さてlaboでは、ウェブマガジンを制作している会社より、labo工場長に取材の申し出があり、その内容が先日アップされました。

ウェブマガジンの名前は「room.」さん。
このサイトを見てみると、
「幸せな暮らし」に欠かせないもの・・・
room(余裕、ゆとり)をたくさん想像し、幸せの形を創造していくウェブマガジンだそうです。

見ていてなるほどホッとするような、温かいウェブマガジンでした。


肝心の?工場長のインタビューは、木の話や家具とのつきあい方、普段はあまり見られない工場長の様子など、laboのみんなにとっても新しい発見がありました。


また家具に対しての思いや接し方が変わるかもしれません・・・

→ room.




2008年9月9日

grafオリジナル家具価格改定のお知らせ

grafショールームよりお知らせです。

原材料の価格高騰の事情等により、2008年10月より、grafオリジナル家具(カタログ・Narrativeに掲載の商品)の値上げをさせていただくこととなりました。

改定後の価格につきましては、追ってお知らせ致します。
お客様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒、ご理解をいただけますようお願い申し上げます。

2008年9月1日

日常のなかの「美」

9月に入りました。
まだ残暑が残る毎日ですが、夏休みも終わり、日も少しずつ短くなってきた今日この頃。
laboのとなりの空き地には、最近赤とんぼがたくさん飛びまわり、秋の訪れを感じさせます。


秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋・・・
そんな楽しみがたくさんあるなか、今日のlaboブログは、工場を少し抜け出して、日本の芸術の一つ「民藝」にふれた一日をご紹介します。


先日、島根県出雲市で「日本民藝夏期学校」が3日間開催され、その公開講座に参加してきました。


参加した日は、島根県にある「出西窯」の創立メンバーである、多々納弘光さんの講座がありました。
(出西窯の作品は、grafショールームでも一部取り扱っています。)

講座の中では、柳宗悦、河井寛次郎、バーナード・リーチなど出西窯が指導を受けた9人の民藝の師父達とのエピソードをお話されました。


「人が使いやすい物を一生懸命つくる」
下記の漁師用の釣り鐘火鉢は、「用途が生み出した美」であると河井寛次郎氏が絶賛された火鉢です。使いやすく丈夫なものを作れば、美は後ろから宿ると教えて頂きました。



柳宗悦氏が求めた美は「健康と誠実—健やかさとあたたかさ」は時と場所をこえる・・・そういうものを喜ぶことこそ民藝の喜びがあると、多々納さんより教えていただきました。

また民藝の先人達の多くが語られた自我を捨てるということ—
「無心の中の美」(柳宗悦氏)、「自慢の心を捨て、自我を捨てる」(バーナード・リーチ氏)、「無名の心、民藝の美しさは自我をこえたもの」(外村吉之介氏)などなど・・・

自我をなくし、使う人のことを考え、使う人に喜びや美を感じるものを提供するものづくりに対する姿勢、先人達の教えは、いつの時代も変わらない普遍の真理のような、すばらしい言葉ばかりで、ものづくりをしている私たちにとって心に響く教えでした。



講座が終わってから、出雲民藝館を案内して頂き、実際に民藝にふれることができました。
当時、実際に使われていた陶器や染め物が展示されており、その品々のご説明を、多々納さんが楽しくお話してくださいました。

この日の体験を通して、民藝への奥深い魅力を感じました。


またgrafの家具も、使う人のことを考え、grafの家具が皆さんの生活に喜びと美しい空間を提供し、そして一人でも多くの方に実感していただけたらいいなと思います。

最後に講座の中で言われていた「100年デザイン」(100年経っても変わらず愛されるデザイン)という言葉が印象的でした。

100年後もgrafの家具が皆さんの生活になじみ、喜びをもたらす家具になればいいなと思った一日でした。